言葉は暴力になりうるから
こんなふうに心に残り続ける言葉を、どうしたらいいんだろう。どうやったらこんな苦しみから抜け出せるのだろう。
誰かが優しくしてくれたって、結局その人は他人だ。自分がどう感じているかを本当には知らない。優しさから出た一言にさえ傷つけられることがある。
言葉は勝手に心の中に入ってくる。暴力のそれだ、抗いようがない。
どうせだめなんだよ。なんでそんなこともできないの。馬鹿すぎるだろ。
子どもの頃に親から言われた言葉が、頭の中に残っている。
向こうは、もう覚えていないんだと思う。こっちはその時の声も表情も一瞬で全部思い出せてしまう。まだその言葉が痛い。
うまくいかないことがあったときすぐ切り替えられる人が羨ましい。ポジティブになりたい、でもやっぱり自分はだめなんだ、というところまで一気に落ちる。
テストの点が低いこと。スポーツができないこと。うまく話せないこと。それは全て事実だしこのせいで怒られるのも否定されるのもしょうがないと思った。
それに子どもの頃、親は絶対だった。とても小さな世界の中で、親の言うことは真理だから自分はダメな人間であることは前提になった。大人になった今でも。
何かができないことは人格否定する理由にならないと聞いたけど、頭でわかっていても心が勝手に反応してしまう。
怒られると条件反射で自分はダメだと感じる。成功することに希望はないけど失敗すると絶望する。
こんなふうに心に残り続ける言葉を、どうしたらいいんだろう。どうやったらこんな苦しみから抜け出せるのだろう。
誰かが優しくしてくれたって、結局その人は他人だ。自分がどう感じているかを本当には知らない。優しさから出た一言にさえ傷つけられることがある。
言葉は勝手に心の中に入ってくる。暴力のそれだ、抗いようがない。
だからせめて、自分の言葉だけは。
自分のことを一番近くで見てきた自分だから、どんな形だったとしても、少しでも自分の傷を癒せたら。